ご挨拶

私は1999年4月16日に長崎大学医学部教授を拝命しました。長崎での勤務初日でしたが、医学部長室で辞令交付を済ませたあと、心臓弁に感染して心不全、意識障害に陥った少年の緊急手術を行いました。少年は結婚し子供も授かり、看護師として勤務しています。あの日から17年が過ぎました。多くの患者さんとの出会いがありました。
 私は1982年に千葉大学を卒業し、そのまま心臓血管外科の医局に入りましたので34年間、心臓手術だけをやりつづけています。寄り道はなく一本道でした。疲労困憊し、悩みを抱えた時期もありましたが、50歳を過ぎたころには心臓外科が天職と了解しました。現在、迷いはありません。

 1991年に米国留学から帰国し、国立循環器病センターでスタッフとなりましたが一年ほど経って、チームの責任者として執刀するようになりました。6年間勤務しましたが、ライフワークとなった僧帽弁形成術に取り組み始め、手術用顕微鏡を心臓手術に導入したのもこの頃です。生体弁機能不全で再手術が多い時期に重なり、ヒト凍結心臓弁移植、自己肺動脈弁大動脈弁手術(Ross手術)、大動脈弁温存手術(David手術)などの難易度の高く、最先端の手術に取り組む機会もいただきました。1997年に岩手医大の循環器医療センター開院に会わせて准教授として赴任し、このころから自身の執刀する手術は年間200例近くとなりました。現在、長崎大学病院で年間300例弱の心臓・胸部大血管手術を行っていますが、心臓弁膜症手術や、顕微鏡下冠動脈バイパス手術、また低侵襲心臓手術(MICS手術)などにおいて指導的、教育的病院として高く評価されています。

 長崎大学病院はしっかりした病院です。高い専門性と技術力をもった多領域にわたる医療スタッフが院内で大勢活躍しており、我々の手術を支えてくれています。心臓や血管の内部を詳細に映し出す最新のCT、MR、エコーなどの動画がすべて電子カルテに集約されており、いつでも、どこでもスタッフやデータとコンタクトできるようになっています。 またもっとも重要なことですが、この17年間で多領域のスタッフ間の信頼関係がしっかりと醸成されてきました。我々にとっては大学病院そのものが長崎大学循環器病院といえるほど大規模ハートチームになり、患者さん、あるいは共に働く仲間を、自信をもって迎えられると確信しています。

江石 清行 近景
江石 清行
MICS手術について:日本外科学会インターナショナルシンポジウム(9) 2016年4月15日

所属学会

  • 日本胸部外科学会 評議員 理事
  • 日本外科学会 評議員
  • 日本循環器学会 評議員
  • 日本冠動脈外科学会 評議員
  • 日本心臓血管外科学会 国際会員 評議員
  • 国際心臓胸部外科学会日本支部 評議員
  • 日本人工臓器学会会員
  • 日本ペーシング、電気生理学会会員(ICD認定医)
  • アジア心臓血管外科学会 評議員
  • 日本冠疾患学会 評議員
  • 日本心臓移植学会
  • 日本脈管学会
  • 日本血管外科学会

資格

  • 医学博士
  • 日本胸部外科学会 認定医 指導医
  • 日本外科学会 認定医 指導医 専門医
  • 三学会構成 心臓血管外科専門医 修練指導者
  • 植込型補助人工心臓実施医認定

写真1:顕微鏡下心臓手術は1994年から開始。心拍動下バイパス術、小児、新生児バイパス術においても美しい吻合が高く評価されている。

経歴

昭和57年
東京女子医大日本心臓血圧研究所外科入局
昭和59年
山梨県立中央病院心臓血管外科出張
昭和61年
富山県立中央病院呼吸器循環器外科出張
昭和62年
岡山県榊原病院
平成1年
UCLA外科fellow
 
Pittsburgh大学胸部外科Resident
平成3年
東京女子医大日本心臓血圧研究所外科 助手
 
国立循環器病センター心臓血管外科
平成9年
岩手医大第3外科助教授 循環器医療センター
平成11年
長崎大学医学部心臓血管外科学講座教授

写真2:MICS手術でも顕微鏡下に、ロボット手術に比肩する小さな傷で精緻な完成度の高い手術が行える。

患者さんへ
教室関係
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長崎大学病院
心臓血管外科
〒852-8501
長崎県長崎市坂本1丁目7番1号
長崎大学病院心臓血管外科

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